プロフィールの
親友なんていなくたっていい。
いなきゃいけないのは仲間だよ。

とは、私の尊敬する T.I さんの言葉だ。

T.Iさんは、だれとの関係も同列だという。
優劣はなく横にならんでいるのだそうだ。

先日、 T.I さんのお母様が不慮の事故で亡くなった。

多磨墓地の脇にあるあの葬祭場への道が 渋滞 しているのを初めてみた。
訃報を聞いた 仲間たち の列だ。
渋滞の中にいる私の車の横を、沢山の人が急ぎ足で通り過ぎていく。
車の列はいっこうに動かないので、なんとかそこから抜け出して
すこし離れたところに止め、歩いていった。
渋滞はさらに列をのばしていた。

遺影で初めてお母さまのお顔を知った。
写真から優しさがあふれていた。

 すべてが納得できた。

T.I さんは、昔から常に仲間の中心にいた。
 核なのだ。
核になれるかどうかは、
そこから愛が涌いているかどうか、だと思う。

あの愛の源泉は、この方の微笑みだったのだ。

仲間 とは、 つながる ことだと思う。
誰かとつながっていれさえすれば
いつの日か
自と他の区別をなくすことができるかもしれない。

手を合わせているとき
円い空気に包まれた。

源泉は 慈悲 に満ちていた。


心よりご冥福をお祈り申し上げます。

hasu_no_hana